タグ別ノート: 心理

ゲストハウス


ジャラール・ウッディーン・ルーミーという13世紀の詩人が書いた「ゲストハウス」という詩がある.去年の日本人間性心理学会のパトリシア・オミディアンの講演でこれを知って以来、心のどこかに残り続けていたのだが、先日久しぶりに読み直す機会があったので紹介したい.インターネット上には複数の 続きを読む →

二重構造


エンカウンターグループに繰り返し参加する人の中には、日常生活の中でのいわゆる本音と建前の使い分けに違和感を感じ続けている人が少なくないように思う.そうした人がグループに参加して本音ベースのやりとりに触れることである種の心地良さや癒されるような感じを抱くという声はよく聞くし、何より 続きを読む →

ひとと一緒にいるということ


誰かに本当にそばにいてもらったと実感したことが、ただの一度だけある.それは不思議な瞬間だった.相手は何も口にしていなかった.ただ自分のことを気にかけるような、いたわるような、見守るような、そんな目をしてこちらを見ていた.おそらく子供のころは何度となく誰かにそばにいてもらったことが 続きを読む →

10年経って-2

しぐさ、振る舞い、言動なんかよりも、その人が表現して形になったものや外に出てきた仕事などが、結局一番その人を知っていると思うことがある.自分のことで言えば、10年前のあの日記が一番自分のことを知っている.あの当時の自分のことを知っている.

10年経って-1


以前日本でブログという言葉が普及し始めたころ、1年間ネット上に日記のような文章を公開していたことがある.ブログという流行りものに惹かれる気持ちや、自分の思いを誰かに向けて表現してみたい気持ちもあったが、それ以上に強かったのは「やらずにはいられない、どうにも収まりがつかないような言 続きを読む →