パソコン内のファイルを整理していたら、以前作成した履歴書を発見しました.履歴書には提出先に対する希望や自己PRなどを書き込む欄もあるけれど、事実のみを書きつづっていく部分がほとんどです.しかしあらためて眺めてみるとこれが意外とおもしろかった.例えるなら、お菓子の「原材料名等の表記」、スポーツ選手の「年次成績」、本の最後の「著者紹介」などを読むときに近い感じがします.
「著者紹介」で、わずか数行にその人の経歴や代表作を並べたからといってその人を語ったことにはならないだろうし、肝心のことは何も伝わらないのかもしれません.しかしながらその行間から立ち上がるものは、時としてその人の本質的なところを表すように思います.
自分の履歴書からは「踏ん切りの悪さと思い切りの激しさ」みたいなものがにじみ出ていて、それはそのまま自分の日常のそこかしこにも現れているものでした.
円坐やエンカウンターグループで自分がやりたいことのひとつは、参加くださった方々の話を身を尽くして聴くこと.話が語られていく中で、海岸線をただざっくりとなぞるのではなく、小さな入り江に住む見たこともない魚を一緒に見るような心持ちで聴いていきたいと思っていたけれど、全体を掴むことの大切さみたいなものをあらためて感じています.
今回も立木ゆりさんと共に場を見守ります.この場はどのような方でもご参加いただけます.お問い合わせやお申し込みはこちらまでお願いします.