自分の経験を自然に位置づけられるような気分が訪れるまでには、多くの場合、ある程度の時間が必要なのだと思います.たとえば環境が変わってから2、3年経てば、「あのころが一番充実していたかもな」「あのときの状況は最悪だったけれど、今の自分には必要なことだった」などと、その時代の自分や個々の経験を振り返ることができるようになるのかもしれません.そしてこの気分が訪れるまでの期間は、年齢が上がるとともに短くなっていくような気がします.
たとえばスポーツ選手でもベテランになれば、オリンピックの舞台に上がる前に「ひょっとすると今の自分は人生において最も大きな局面に立っているのかもしれない」などと考えながら競技に入るかもしれませんが、甲子園の決勝でマウンドに登る投手がそうしたことに思いを馳せるのは10年後かもしれないというように.
最近、今の自分を後から振り返ったときにどのように感じられるのだろうと思うことがあります.濃密な時間を過ごしているようでもあり、何度も繰り返してきたことをまた繰り返しているようでもあり、単にあがいたりもがいたりしてるだけのようにも感じられる.今まさに自分が体験していることを、自然に位置づけられ受け入れられるようになるのはいつごろなのだろう.そしてそれはどのような気分なのだろう.そんなことを思っています.
5月2日(土) 立川の場ではチャンエツと共に場を見守ります.お問い合わせやお申し込みはこちらまでお願いします.