古いデジカメの写真を整理していたら10年以上前の自画撮りが大量に出てきました.当時はデジカメやカメラ付き携帯電話が普及し始めて、それまでと比べて写真を撮ったり撮られたりする機会が飛躍的に増えたころです.以前の自分は写真を撮られることが苦手でしたが、デジカメを手にしたことがきっかけでそれに慣れるべく練習をしてしていたのでした.
練習の内容は、カメラを意識する、カメラを意識しない、カメラを意識しないふりをして実は意識するなどから始め、また笑顔、驚いた顔、その他喜怒哀楽、今で言うドヤ顔やキメ顔などの表情の練習もしてみました.
練習の効果は意外とあっさり現れて、写真を撮られることはすぐに「好きではない」から「嫌いではない」へと変化しました.当時の日記にはこう書いています.「自分の写真写りを演出する楽しさとでもいうのか、写真に写る楽しさとは、身につけるものを選ぶ楽しさと、他者との関係の中で自らのキャラを引き受ける楽しさを合わせたものにとても近い」と.
でも今の自分は少し違っているように思います.少しの照れと撮られることの歓び、それを中心に感じながらフレームに収まって、そして写真を見返して「悪くないけど少し惜しいな」「でもまあいいか」などと感じることが多いと思います.
ここまで上に書いてきたものを読み返してみたけど、なにか「他者との関わりの中の自分の変化」みたいな話にも読めてきます.だからここに書きたくなったのかな.今回のグループにも共同ファシリテーターに立木ゆりさんをお迎えします.お問い合わせやお申し込みはこちらまでお願いします.