遠出をした帰り道に無性に聴きたくなる曲があって、先日も久しぶりにその曲を聴き直す機会があった.出逢ったのは10年近く前、その曲が入ったアルバムが米AmazonでBest of 2005の1位になったという話を聞き、ミーハー心を刺激されて聴き始めたのだけど、アルバムにもそのミュージシャンにもハマってしまって現在に至るまで聴き続けている.
以前友人に「どんな感じの音楽なの?」と聞かれ、「ニュートラルだけどひねくれていて、冷ややかだけどあたたかい感じ」と答えると、「それおまえのことじゃん」と言われたことがあった.
この曲については、曲全体が好きなのかもしれないし、最後の30秒が好きなのかもしれないし、そこへと至る過程が好きなのかもしれなくて、今ではもうよくわからなくなってしまっている.
遠出をした帰り道にこの曲に浸っていると、お祭りからの帰り道、次第に小さくなっていくお囃子を背中で聴きながら帰途につく感じを思い出す.非日常の終わりというかハレとケの境目というか、そうした状況にこの曲が付き合ってくれているような気がして、疲れがあってもそれが心地良いものへと変わっていくのを感じる.
自分が死ぬ間際にも聴きたいなあと思う.
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