先日 “スタージョンの法則” という言葉を知りました.それは「どんなものも、その90%はカスである (Ninety percent of everything is crap.)」というものです.
この言葉を目にしてすぐ、以前ある数学者がテレビで語っていた言葉を思い出しました.彼は自宅の壁の本棚にずらりと並んだ文献を前にして、レポーターに「この中の9割はクズだ.そして残りの1割の中の9割もとるに足りないものだ」と言い放ったのでした.
この数学者の言葉は厳しいものだけれども、さまざまなものに適用可能であるように思えて、10年以上自分の中に印象深く残り続けています.例えば、裏を返せばどんなものにも1%は素晴らしいものが含まれているという意味にとらえることができて、今でも自分の好きではないジャンルに近づく際の駆動力となっています.
そしてこの言葉を耳にした当時、言葉そのままの厳しい形で、ある種の問いのようなものを突きつけられた気がしていたことも思い出します.「自分や自分が行っていることが90%のクズなのか、9%の平凡さなのか、それとも1%の特別さを備えているのかどうか」と.
この問いかけはキツかった.何がキツいかといえば、自らに問いかけることをやめて「自分はクズです」と宣言して済ますのは簡単だけど、その行為は謙遜という名を借りた自己保身かもしれず、それはクズのようなことだと思っていたからでした.
今はそれがあまり気にならないというか、そこに自分の思いの焦点が当たっていない感じがしています.自分は「妥協してはいけない.自らに厳しくあらねばならない.逃げてはいけない」といったような思いが、ある特定の状況下で強まる傾向があるようです.その思いと自然に一体になっているときはうまくいくことが多いけれども、囚われてしまうと自分の動きを鈍くしてしまうことにつながる.そんなことを思い返しています.
以上、ひとりごとのような文章でした.最後まで読んでくださってありがとうございます.
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