どのような思いでこうした場を開いているのかと聞かれることがあります.そのときどきで意識に上るものは違ったりしますが、今なら「癒しや交流を目的にしたくない」という思いが浮かびます.もちろん癒しや交流を否定するわけではなく、結果的にそれらにつながるのだとしたら素晴らしいことだと思いますが、それを直接の、また一義的な目的にはしたくないという思いがあります.
癒しや感動を前面に押し出した映画や音楽などに触れた際に違和感を感じることがあるのですが、この思いの根はそれと同じところにあるのかもしれないとも思います.そして、自分自身どこかでそうしたものを求めているけれども、求めると得られない逆説のようなものも同時に感じており、またそこに至る過程にも過敏になっているような気がしています.
人と人との関わりにおいて誰かが癒されるような体験をするとき、その過程には、その人の自身との真剣な関わり、目の前の人との真剣な関わりが介在している場合があり、こうした場においてもそれは同じだと思っています.
場の中に、そのように自分自身や目の前の人に関わり続ける人がひとりいると、その場や場にいる人は、不思議とおのずからそうした方向に変化し始めます.そして、そのひとりでいることが場の見守り人 (ファシリテーター) の大きな役目のひとつだと思っています.
今回も立木ゆりさんと共に場を見守ります.この場はどのような方にもご参加いただけます.時間とお気持ちがあえばご一緒しましょう.お問い合わせやお申し込みはこちらまでお願いします.